MOH-CAL(もーかる)

MOH-CAL」(もーかる)は、AI/IoTを活用した牛の行動監視システムです。特殊カメラからの情報を利用して牛の分娩兆候や起立困難状態を検出・データ化して通知します。牛に直接機器を取り付ける必要がないため、身体に負担をかけずに監視できます。

MOH-CAL開発の背景

MOH-CAL」(もーかる)とは、 Monitoring system for the Health of cattle - developed by CALの頭文字からとった造語です。牛の行動データを24時間収集・分析して、転倒や出産などの兆候を早期発見するためのシステムです。畜産農家の人手不足の解消や負担軽減を目指し、牛の飼育管理全般をサポートするために開発されました。

MOH-CALの特徴① 起立困難状態の検知

牛は起立困難な状態のまま放置すると、肺が圧迫されて窒息死してしまうことがあります。
このような事故を防ぐため、牛が普段と違う行動をしているときは迅速に対応する必要があります。

しかし、畜産農家の方々が常に監視するのは相当な負担となります。そこでMOH-CALを使って起立困難状態の検知・通知を自動化するしくみを開発しました。

牛舎の上部に取り付けられたカメラから、牛が水を飲んでいる時間や立っている時間・座っている時間を1時間単位で集計し、その情報をクラウド上に保存します。
蓄積されたデータと比較して異常を検知すると利用者にメールで通知します。

利用者は会員ページから牛舎のライブ映像や過去の記録映像を確認できます。

MOH-CALの特徴② 分娩兆候の検出

分娩前の牛は、歩行・起立時間や姿勢を変更する頻度など、特徴的な行動変化があることがわかっています。MOH-CALはこの行動変化をAIで自動検知することができます。

分娩予定の牛を非接触のカメラで24時間監視して分娩前に特徴的な行動を検出すると、畜産農家の方に通知します。会員ページから昼夜を問わず牛舎の様子を確認できるので、分娩牛の監視の負担を大幅に軽減できます。

当社が目指すこと

コンピューター総合研究所は、MOH-CALでの監視データの蓄積やAIでの解析を通じて、畜産農家の繁殖・飼育管理の負担軽減・効率化と、それによる経営力向上の支援を目指しています。

MOH-CALについての詳細は
こちらのページをご覧ください。